かずわん先生の電気工事士技能試験教室




基本的な電灯・コンセント回路

単極スイッチ(片切りタンブラスイッチ)で電灯を点滅させる回路や、コンセントを加えた回路

単線図を複線図に直すには、電源から電気の流れを追っていく方法と、
電気の流れを考えずに、電源の接地側電線と非接地側(電圧側)電線がそれぞれどこへつながるのかを、決まりごととして書く方法があります。
ここでは、後者の方法を紹介します。
この方法に慣れると、ジョイントボックス内の接続や電線本数を簡単に出せるようになります。

電線の色について
電源が単相2線式100Vの場合、接地側電線には白線を、非接地側(電圧側)電線には黒線を使用する。
単相3線式の200V配線が出題された時は、支給された電線を使ってください。2本とも非接地側(電圧側)電線ですが、黒以外を使う可能性もあります。

複線図を書く手順
  1. 電源の接地側白線を、電灯、コンセントへつなぐ。スイッチに直接つないではいけない(重要)直接スイッチにつなぐとショートします。
  2. 電源の非接地側(電圧側)黒線を、スイッチ、コンセントへつなぐ。 電灯に直接つないではいけない(重要)直接電灯につなぐと、点きっぱなしになります。
  3. スイッチと電灯をつなぐ。

実際には、天井の引掛シーリングのスイッチが壁にない場合がありますが、
試験では必ずスイッチが入ります。


展開接続図で見ると

複線図を書くときは、片切りスイッチの固定極側(○の方)へ非接地側電線をつなぎます。
実技試験で、片切りスイッチへの実際の結線は、極性は関係ありません。



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白黒を間違えないために
「〇は電灯の記号だから白線がつながる」、と覚える。
「●はスイッチの記号だから黒線がつながる」、と覚える

1灯1点滅器+コンセントの回路
回路図の配置通りに、器具を書く。
電源箇所に白丸と黒丸を描いておくと、
スムーズに描けます。

電源接地側の白線を電灯とコンセントにつなぐ。


電源非接地側の黒線を
スイッチ、コンセントへつなぐ。
電灯と、スイッチをつないで完成。
ここは色違いになるが、かまわない。

電線の色は複線図が完成してから書きます。
途中で書くと、パイロットランプのある回路などでは間違える可能性があります。
白はW(ホワイト) 黒はB(ブラック) 赤はR (レッド)と書くと短時間で書けます。



複線図を書く手順のアニメ
複線図の電線に色を付ける手順のアニメ

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