かずわん先生の電気工事士技能試験教室 |
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差込形器具への心線長さについて |
差込式器具の心線長さは、器具本体のストリップゲージに合わせるのが基本です。 適当に短めにすることは絶対にやってはいけません。 しかし、1本ずつ現物合わせをすることは非常に効率が悪いです。 簡単な方法で、正確に心線を規定の寸法にできれば、作業効率は大幅に向上します。 どんな作業も、いろいろ工夫し、単純で効率の良い方法を見つけ出すことが重要です。 工夫しなければ、上達はありません。 |
ここで紹介する方法は、単にペンチ幅を利用するものではありません。 電線被覆の端@をペンチの一部Aに当ててから切断する方法です。 ペンチの大きさにより多少寸法に違いが出ます。必ず使用するペンチで確認して下さい。 |
ここの作業は、ペンチの刃の向きを通常とは逆向きで使います。 (ペンチの持ち方の注意点:人差し指を柄の内側に入れると、 指を挟む危険がありますから、入れないように練習しましょう。) |
絶縁被覆@をペンチのAに当てるのが重要ポイントです。 毎回計ったように正確に、同じ長さで切断できます。 |
差込形コネクタ、引掛シーリング、埋込連用器具などは、 電線を差し込んだ後、差込口から心線がはみ出ると不合格の原因になります。 しかし、1本ずつストリップゲージに合わせていては時間がかかってしまいます。 そこで、このようにペンチを利用すると、簡単に丁度よい長さに切断することができます。 初めから、ちょうど良い寸法で剥ぎ取れば作業は早くなりますが、 目測で正確にむくのは初心者には困難です。 また、一つのボックス内に、リングスリーブと差込形コネクタによる接続が混在する課題は、 初めに全ての電線を2センチぐらいはぎ取り、 次に、差込形コネクタで接続する分だけまとめてこの方法で切断すると効率よく作業できます。 |
心線差込長さは電線をきちんと押し込めば、試験で出題される器具では 規定(許容範囲内)の深さまで届き、問題ありません。 この方法は電工技能試験のために考えたものです。 ペンチの大きさで多少長さに違いが出ますから、使用するペンチで確認してください。 実際の工事では、必ず器具のストリップゲージなどを確認して下さい。 (WAGO、ニチフの差込形コネクタはこの方法で大丈夫です。) (一般に差し込み式の器具類は、心線長さの許容範囲が最小でも±1mm以上あります。) 初めから規定値より短めに切断する方法は、絶対にやってはいけません。 |
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